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いん かく 切除

医学用語 読み方辞典2:身体の部位・症状・その他 か行(き)(く)(け)(音訳の部屋)


リンパ管腫は、管状であるはずのリンパ管が異常に膨らんで袋状 (嚢胞 のうほう ) になったものが集まって塊を作っている病変で、嚢胞の中身はリンパ(液)です。 リンパ管は、体のすみずみで生じたリンパ液を拾い集め、リンパ液に含まれる細菌やウィルスなどをろ過しながら、最終的に血管に戻すためにリンパ液が通る通路ですが、リンパ管腫はそのリンパ管の形成異常により生じる疾患だと考えられています。 生まれる前のリンパ管が形成される時に生ずる異常と考えられており、多くは先天性もしくは小児期に発症します。 一方、二次的な後天性発生と考えられるリンパ管腫もあることがわかっています。 病変の部分はリンパ(液)をため込んで水風船のようになっているので膨らんで見え、触れると柔らかく、弾力性があることが多いです。 発生する場所は、首の辺りが最も多いですが、全身どこにでも発生する可能性があります。 大きさも様々ですが、 悪性腫瘍 あくせいしゅよう ではないので、転移することはなく、ひとつのつながった病変になっています。 嚢胞の大きさによって、袋が大きい「嚢胞状」、袋が小さくそれ以外の組織が多い「海綿状」、両者が混在している「混合型」に分類されます。 研究が進んだ結果、リンパ管腫は腫瘍ではなく、リンパ管の形成異常が原因だとわかってきたため、腫瘍を示す「腫」という言葉はふさわしくないと考えられ、近年は「リンパ管奇形」と呼ばれるようになっています。 「リンパ管腫症」という疾患もあります。 名前は似ていますが、リンパ管腫とは性質が異なるところがあり、別の疾患として扱われています。 しかし、似た症状を示すこともあり、時に両者の鑑別が難しいこともあります。 嚢胞が大きい嚢胞状は特に首やわきに多くみられます。 嚢胞が小さい海綿状は、舌、口腔内、筋肉内などの 皮下組織 に多く表れます。 嚢胞は腫れて、出っ張っていますが、通常、痛みは生じません。 体の成長と同じペースで大きくなることが多いと考えられています。 自然消滅することもありますが、厚みを増していくこともあります。 しかし、体の違う場所にも新たに現れることや、嚢胞の範囲を拡大していくことはありません。 嚢胞の場所や大きさによっては、見た目上問題になったり、体を動かす上で邪魔になったりします。 あごや首の深いところにできた時には、気道を圧迫して呼吸困難になったり、のどが押されて飲み込むことが困難になったりすることがあります。 内部に出血を起こしたり(内出血)、細菌が侵入したり(感染)すると、嚢胞が急に大きく腫れたり、赤くなったりして、発熱したり痛みを伴ったりします。 そして、治まって元に戻るまで数週間かかることもあります。 お腹の中に嚢胞がある場合は、見た目ではわからず、腹痛や発熱、嘔吐、排便困難などの症状が出て、初めてこの疾患に気がつくことが多いです。 (2017年10月1日) 診断 体に膨らんでいる部分があることに気がついて、病院を受診するケースが多く見られます。 膨らみの場所やその見た目、触った感触により、リンパ管腫を疑うこともありますが、それだけでは他の似た疾患と区別がつかないので、通常は画像検査(超音波、CT、MRI)が行われます。 画像検査は、診断のためだけでなく、治療方針を決定する上で、また経過や変化を見ていく上で必要な検査です。 画像検査でも、診断ができない場合は、膨らみの中に含まれている液体を吸引して内容を調べたり、手術で病変を切除して顕微鏡で観察(病理組織診断)したりします。 場合によっては、治療の方法を決めるために、リンパ液の流れを検査したり(リンパ管シンチグラフィ)、内視鏡を使って喉の通り具合を観察したり(咽頭 いんとう ファイバー)、バリウムなどの造影剤を用いて、のどや消化管の様子をレントゲン撮影しながら観察する検査(嚥下造影 えんげぞうえい 、消化管造影)を行ったりします。 小児慢性特定疾病における診断基準は次の通りです。 嚢胞内における内出血の有無も確認することができます。 治療の経過を追うために、毎回同じ 向きで嚢胞の大きさを比較することができるという利点がありますが、放射線の被曝というマイナス面も あります。 嚢胞の性質や状態、周囲の血管や 筋肉、臓器との関係をくっきりと見ることができます。 また造影剤を用いると、他の画像でよく似た イメージとなる血管性の疾患との鑑別ができます。 放射線被曝はありません。 大きく「硬化療法」、「外科療法」、「その他」に分けられます。 悪性腫瘍 あくせいしゅよう ではないので、病変が命に直結することはありませんが、見た目の問題を解決するため、 集中 モード 推し
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